東京駅前の八重洲再開発、51階建てビルの高層ラウンジに湯治体験施設へ

2024年5月7日 16:16

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八重洲スカイラウンジの開業イメージ(東京建物発表資料より)

八重洲スカイラウンジの開業イメージ(東京建物発表資料より)[写真拡大]

  • Central Lounge(セントラルラウンジ)のイメージ

 JR東京駅八重洲口で進む東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業(東京都中央区八重洲)で、再開発組合に組合員として参加する東京建物は、51階建てビルの高層ラウンジに湯治体験ができる「(仮称)YAESU SKY LOUNGE(八重洲スカイラウンジ)」を整備する。オフィスや商業施設、劇場など多様な入居施設で働く人らの心身サポートを目指す。

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 八重洲スカイラウンジは、地上約190メートルから東京湾を一望できる「ビューラウンジ」、カフェを併設した「セントラルラウンジ」に加え、全国の源泉を抽出、凝縮し、温泉ミストで湯治体験ができる「喫泉室」を設ける。周囲を気にせず、1人でリフレッシュできる「リトリートルーム」も用意する。

 喫泉室は仮眠や瞑想、休息をしながら、温泉ミストを浴びることができる。東京建物などが2023年、温泉ミストの効果を測定する実証実験をしたところ、約90%の参加者が「気分転換に寄与した」と答えた。

 八重洲一丁目東B地区再開発は約1万600平方メートルの敷地に鉄骨、一部鉄骨鉄筋コンクリート、鉄筋コンクリート地下4階、地上51階建て延べ約22万5,000平方メートルの高層ビルを建設する計画。

 施設内にはオフィス、飲食店舗、劇場、集会所、クリニック、共同住宅などが入居する。高さは約150メートルに達し、八重洲口の新たなランドマークとしても期待されている。2021年に建設工事に着手し、2025年7月に完成する予定。

 周辺に分散したバスターミナルを集約するほか、国際競争力強化に値する都市機能の導入、環境負荷軽減への取り組み、大規模災害時の支援機能などが高く評価され、国土交通省から優良な民間都市再生事業計画に認定されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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