住友林業、ニュージーランドの山林3万ヘクタールを280億円で取得

2016年7月6日 10:03

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住友林業は、ニュージーランドのネルソン地区にある山林約3万ヘクタールを取得したと発表した。(写真:同社発表資料より)

住友林業は、ニュージーランドのネルソン地区にある山林約3万ヘクタールを取得したと発表した。(写真:同社発表資料より)[写真拡大]

 住友林業は5日、ニュージーランドのネルソン地区にある山林約3万ヘクタールを地元企業から取得したと発表した。取得金額は約280億円。

 同社では、持続可能な植林地の価値が高まると考え1998年からインドネシアで植林事業を展開してきた。現在では日本国外に約20万ヘクタールの森林を所有・管理している。

 今回取得した山林資産は、ラジアータ・パイン植林地。ラジアータ・パインは成長が早く供給が安定していること、均質で汎用性が高いことなどから価格競争力があり、長期にわたり安定した収益が見込まるという。また、ネルソン港に近接しているという立地上の優位性もあり、高い価値を持つと判断された。

 山林から産出されるラジアータ・パインは、年間40億円程度の売り上げを見込んでおり、国内外で住宅の構造材や内装材として活用されるとともに、同社グループの流通ネットワークにより、高い需要が見込まれる中国やインド、日本を含めた世界各国への輸出を計画している。

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