JFEスチール、インドネシアに自動車用溶融亜鉛鍍金ラインを建設

2013年6月17日 17:25

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位置図(画像:JFEスチール)

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 JFEスチールは17日、インドネシア初の自動車用溶融亜鉛鍍金ラインを、首都ジャカルタから南東約30kmの西ジャワ州ブカシ県MM2100工業団地内に建設すると発表した。なお、同事業(ライン建設および稼動後の製造・販売)はJFEスチールのインドネシア現地法人が行う。生産能力は年40万トン。稼動時期は2016年3月の予定。投資額は約3億ドル(約280億円)。

 インドネシアは、すでに多くの自動車会社が生産・輸出拠点を構える東南アジア第二の自動車生産国であることに加えて、今後も自動車会社の生産能力の増強、工場新設が相次いで計画されていることから、自動車用高級鋼板需要の更なる拡大が見込まれている。

 JFEスチールは今回の事業により、既に稼動中の中国、タイに続きアジア地域の3拠点で自動車用溶融亜鉛鍍金ラインを展開することになる。また、インドでは、提携先のJSWスチールが建設している溶融亜鉛鍍金ライン等への製造技術の供与を進めている。これらを通じ、各国で拡大する自動車会社の現地調達需要および高度化する製品ニーズに応えるとともに、技術移転などを通じてアジア地域での鉄鋼産業の発展に貢献していく。

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