神戸製鋼、中国アルミ鍛造拠点の能力増強工事が完了 稼動を開始

2013年4月22日 20:51

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 神戸製鋼所が三井物産、豊田通商と合弁で設立した、中国における自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造・販売拠点である「神鋼汽車」は、2011年12月より能力増強工事を進めてきたが、今回同工事が完了し、量産稼動を開始した。これにより、神鋼汽車は生産能力が月25万本と従来比倍増し、また、上工程である溶解鋳造設備も併せて導入したことで、溶解鋳造から鍛造までの一貫生産体制を確立した。能力増強に伴う総投資額は45億円。

 神鋼汽車はメカニカルプレス1台と熱処理設備1ラインで2012年8月に稼動を開始した。また、需要の増加が見込まれたことから、稼動開始前の2011年12月に能力増強を意思決定。今回の能力増強でメカニカルプレス1台と熱処理設備1ラインを新たに導入し、メカニカルプレス2台、熱処理設備2ラインとなり生産能力は倍増した。

 神戸製鋼の自動車サスペンション用アルミ鍛造部品は、日本では大安工場(三重県いなべ市)、米国ではKobe Aluminum Automotive Products, LLC(米ケンタッキー州ボーリンググリーン市)、中国では神鋼汽車と日米中での三極生産体制を構築しており、今回の神鋼汽車の能力増強により、この三極での一貫生産体制が確立された。

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