住友金属、ベトナムの薄板合弁事業会社が鍬入れ式を実施

2011年9月12日 09:25

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鍬入れ式の様子 写真左より:CSC鄒若齊会長、住友金属 友野宏社長(写真提供:住友金属工業)

鍬入れ式の様子 写真左より:CSC鄒若齊会長、住友金属 友野宏社長(写真提供:住友金属工業)[写真拡大]

 住友金属工業は9日、中國鋼鐵股份有限公司(China Steel Corporation:以下、CSC)とのベトナムでの薄板合弁会社「China Steel Sumikin Vietnam Joint Stock Company(以下、CSVC)」が、2011年9月8日(木)10時(現地時間)から、ベトナム社会主義共和国バリアブンタウ省ミーサンA2工業区で、鍬入れ式を行ったと発表した。

 式典は、出資各社代表とベトナム政府商工省局長、バリアブンタウ省長等、政府高官及び日本総領事をはじめ、ベトナム、台湾、日本などから、約500人の臨席のもと行われた。

 CSVCは、溶融亜鉛めっき鋼板や電磁鋼板などの高級薄鋼板を製造するグリーンフィールドプロジェクト(更地に新たに製造設備を建設するプロジェクト)としては、住友金属、CSC両社にとって初めての海外立地プロジェクト。生産能力は、年間160万トンで、ベトナム最大規模の薄板生産基地となる。2009年にベトナム政府より認可を得て、2013年からの商業ベースでの稼働開始に向けて、現在準備を進めている。自動車用高級鋼板を製造する合金化溶融亜鉛めっき(GA)ラインや電磁鋼板ラインは、アセアン諸国で初の設置となる。

 同社は、9月1日にブラジルで大統領を迎えて開所式を開催した木炭高炉をベースとするシームレスパイプ一貫工場の完成に加え、成長するアセアンマーケットの薄板の需要を捕捉するべく同プロジェクトの建設を開始した。

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