JR東とクックパッド、駅改札で食材受け取る新サービス 実証実験を開始

2022年2月3日 08:22

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商品受け渡しのイメージ(クックパッドの発表資料より)

商品受け渡しのイメージ(クックパッドの発表資料より)[写真拡大]

 JR東日本とJR中央線コミュニティデザイン、クックパッドは2日、注文した商品を駅の有人改札で受け取る新サービスの実証実験を、東京都と神奈川県の3駅で始めた。10日から東京都の1駅を追加するほか、神奈川県の2駅も準備が整い次第、実証実験に加える。

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 実証実験をスタートさせたのは、根岸線の磯子駅(横浜市磯子区森)、横浜線の小机駅(横浜市港北区小机町)、南武線の稲城長沼駅(東京都稲城市東長沼)。10日から追加されるのは、武蔵野線の府中本町駅(東京都府中市本町)で、追加予定が東海道本線の横浜駅(横浜市西区高島)、川崎駅(川崎市川崎区駅前本町)。

 生鮮食品通販「クックパッドマート」の利用者が、注文時に受け取り場所として駅の改札を選ぶと、アプリで商品到着の連絡が届いたあと、指定した駅改札の有人窓口で受け取ることができる仕組み。注文期間は5月29日まで、受取期間は5月末までとなり、正午から午後10時(小机駅のみ午後11時)までの間、サービスを受けられる。

 JR東日本は単身や共働き世帯の増加から、通販で購入した荷物などを自宅以外で受け取りたいとするニーズが高まっていることを受け、駅を受取拠点として活用する構想を打ち出している。それを具体化するために、クックパッドと連携して新サービスの実証実験に入った。

 クックパッドマートは2018年9月にスタート。地域の生産者や卸売市場の仲卸、商店街の専門店、飲食店、惣菜店など700を超す出店者が販売しており、約1万3,000種の生鮮食品が購入できる。商品は受取先として店舗や施設に設置された宅配ボックスの「マートステーション」に届けられる。マートステーションは現在、首都圏の駅構内、コンビニエンスストア、ドラッグストアなど約650カ所に開設されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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