三菱商事、米国のガスマーケティング会社を子会社化 北米事業強化

2016年1月21日 06:02

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 三菱商事は20日、子会社のエムシー・グローバルガス(MCGG社)を通じて、米国のガスマーケティング会社であるシーマ・エナジー(CIMA社)を完全子会社化すると発表した。

 CIMA社は、米国ヒューストンを拠点に、ガス及び原油のマーケティング事業を展開しており、北米市場に1,500社に上る顧客基盤と確立された取引プラットフォームを持っている。CIMA社は今後、三菱商事が北米で展開するLNGプロジェクト向けの原料ガスの調達に関連する支援、輸送手配など、北米天然ガス事業におけるオペレーション業務の核を担うこととなる。三菱商事では「生産から販売までのバリューチェーンの強化と安定化に寄与する」としている。

 三菱商事では、米国ルイジアナ州のキャメロンLNG社への参画に加え、カナダシェールガス上流開発事業やLNGカナダプロジェクトへの参画を通じたLNG輸出事業を推進している。生産されたLNGは、シンガポールの子会社を経由して日本や欧州、アジア新興市場で販売する予定という。

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