コニカミノルタ、生体組織測定の超音波画像診断装置の独占販売

2015年5月22日 09:59

印刷

Aixplorer外観(写真:コニカミノルタ発表資料より)

Aixplorer外観(写真:コニカミノルタ発表資料より)[写真拡大]

 コニカミノルタは21日、フランスSuperSonic Imagine社製の超音波画像診断装置「Aixplorer(エクスプローラー)」を日本国内で独占的に販売すると発表した。発売予定は7月。価格は1億円(税別)。

 「Aixplorer」は、2009年の発売以来、生体組織の弾性(硬さ)測定では、乳腺・肝臓領域を中心に高い評価を得ている。同社が独占販売するモデルでは、ハードウェアが一新され、アプリケーションも充実し、日本市場では幅広い診療科での診断に貢献できるという。

 製品の主な特徴は、独自技術の「ShearWave Elastography」の搭載で、組織の弾性を数値とカラーマップ画像でリアルタイムに画面上に表示する。測定の際、プローブで生体を圧迫する必要がないので、習熟度に左右されず、再現性にも優れる。肝臓疾患の検査でも患者の痛みを減らせる可能性があるなど、幅広い分野での応用が期待できる。

 また、高速画像処理技術「UltraFast Imaging」で、画像処理に時間が掛かる血流のカラー動画像表示でも、1秒あたりのフレーム数を多くすることで、滑らかな動画像を提供する。「UltraFast Doppler」は、カラー動画像と同時に脈波を表示し、心臓血管疾患の評価や機能診断においても活用が期待される。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

関連記事