国際石油開発帝石、オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトの生産井の掘削開始

2015年2月4日 21:42

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国際石油開発帝石がオーストラリアのイクシスLNGプロジェクトで生産井の掘削作に使用する掘削リグ「ENSCO-5006」(写真:同社発表資料より)

国際石油開発帝石がオーストラリアのイクシスLNGプロジェクトで生産井の掘削作に使用する掘削リグ「ENSCO-5006」(写真:同社発表資料より)[写真拡大]

 国際石油開発帝石は4日、オーストラリアで操業主体(オペレーター)としてプロジェクトパートナーとともに開発作業を進めているLNGプロジェクトについて、西オーストラリア州沖合約200キロメートルに位置するイクシスガス・コンデンセート田における生産井の掘削作業を今月3日に開始したと発表した。

 イクシスLNGプロジェクトは、40年という長期にわたって稼働が見込まれる世界的にも大規模なもので、同社は1998年の公開入札により本プロジェクトが位置する鉱区の探鉱権を取得、その後の探鉱・評価作業や基本設計作業などの開発検討作業を経て、2012年1月に最終投資が決定した。現在、2016年末までに生産を開始すべく順次開発作業を実施中。

 同社は、生産井の掘削作業に使用される掘削リグ「ENSCO-5006」を、イクシスガス・コンデンセート田が位置する洋上に動員・設置した。今後さらに掘削リグ1基を追加で動員し、地下深度4,000~4,500メートルのガス・コンデンセート貯留層に対して合計20坑の生産井の掘削を行う予定である。

 生産井等を通じて生産される天然ガス等の生産物は、海底生産施設を経て洋上の沖合生産・処理施設に運ばれてガスとコンデンセートに分離処理される。掘削リグ「ENSCO-5006」ガスは、ガス輸送パイプラインを通じて陸上ガス液化プラントに輸送され LNG(液化天然ガス)等として出荷し、コンデンセートは沖合生産・貯油出荷施設に貯蔵して出荷用タンカーから出荷する。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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