石油資源開発、イラクのガラフ油田で生産開始

2013年9月3日 12:59

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生産施設の試運転の様子(写真:石油資源開発)

生産施設の試運転の様子(写真:石油資源開発)[写真拡大]

  • ガラフ油田位置図(画像:石油資源開発)

 石油資源開発は2日、子会社であるジャペックスガラフを通じてマレーシア国営石油会社であるPETRONAS社(オペレーター)およびイラク国営北部石油公社と共同で開発作業を進めているガラフ油田にて、8月31日(現地時間、日本時間9月1日未明)より原油生産を開始したと発表した。

 今回生産を開始したガラフ油田は、イラク南部ジカール県(ナシリアの北85km)に位置している。石油資源開発とPETRONAS社は、2009年12月にイラク石油省が実施した第2次国際入札で同油田の開発生産請負権益を落札・獲得し、イラク国営南部石油会社との間で開発生産サービス契約を締結した。

 契約締結後、2011年3月には作業の基点となるベースキャンプを開設。同年6月からは坑井掘削作業を開始し、これまでに評価井2坑と開発井9坑の計11坑の掘削および初期生産に必要な生産施設の建設などを完了し、今回、日産量3.5万バレル規模による生産開始へと至った。2017年には目標生産量の日産23万バレルまで増産する計画。

 なお、契約に基づきガラフ油田からジャペックスガラフ分として引き取る原油に関しては、日本へ輸送することにより国内の原油安定供給に貢献することも視野に現在販売方針が検討されている。

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