コスモ石油、坂出製油所の閉鎖に伴う3製油所体制がスタート

2013年7月31日 18:57

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 コスモ石油は31日、第5次連結中期経営計画で掲げていた「供給体制の再構築」が当初の予定通り7月までに全て実施され、7月31日より新たに3製油所体制(千葉、四日市、堺)としてスタートしたと発表した。

 第5次連結中期経営計画で掲げた供給体制の見直し策の一つとして、坂出製油所は全ての精製装置を停止し、7月31日に経済産業省へ装置の廃止届を提出した。3製油所体制へ移行したことにより、固定費が削減されるだけでなく、高い装置稼働率を保つことが可能となり、製油所競争力の向上につながる。なお、坂出製油所は、今後西日本地域への石油製品の安定供給を果たすため、オイルターミナルとして事業を継続していく。

 また、千葉製油所の第2常圧蒸留装置は定期修理が終了し、予定通り7月24日より稼働を再開した。既に稼働している第1常圧蒸留装置と合わせた2基揃っての生産体制に移行したことにより、東日本大震災前と同様の原油処理が可能となる。これにより、代替供給コストが解消されるとともに、輸出再開による収益増も期待される。

 コスモ石油は、3製油所体制への移行、および千葉製油所が2基体制で稼働を再開したことを踏まえ、主力である千葉製油所の原油処理能力を見直すとともに製油所全体での生産体制を最適化することで、石油製品の安定供給と製油所競争力強化に向けた体制とし、新たにスタートを切った。

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