JX開発、オーストラリア北西大陸棚の油田で商業生産を開始

2013年5月24日 18:28

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 JX日鉱日石開発は24日、同社が100%出資する豪州法人JX Nippon Oil & Gas Exploration (Australia) Pty Ltd(以下JX NOEX Australia)が、オーストラリア北西大陸棚海域のWA-54-L鉱区(西オーストラリア州・ダンピア沖150Km)に位置するフィヌケイン・サウス油田において、5月16日に原油の商業生産を開始したと発表した。

 JX NOEX Australiaは、同油田の他の権益保有者であるSantos社(オペレーター)およびKufpec Perth社とともに、2012年1月の開発移行決定以降、生産井2坑の掘削および隣接するムティニア・エクセター(Mutineer-Exeter)油田の既存生産設備(FPSO:洋上石油生産貯蔵積出設備)への繋ぎこみ作業を進めてきたが、今回、当初予定よりも2ヵ月程度早く工事が完了し、生産開始に至った。当初12ヵ月間の原油の平均生産量は日量約10,700バレルを見込んでいる。

 今回の商業生産開始により、生産設備を共用するムティニア・エクセター油田(JX NOEX Australiaが権益を保有)の生産コストが低減するため、同油田の生産期間も4年程度延ばすことができる見込み。また、今後WA-54-L鉱区内のヴァヌアツ(Vanuatu)構造に対し試掘を予定しており、商業規模の原油が発見され、開発に移行する場合には、同様に生産設備を共用することによりさらなる一体開発のメリットが見込まれる。

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