双日が豪社と炭酸リチウムの日本向け供給と共同で合意覚書締結

2011年12月9日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 双日とタリソン・リチウム・リミテッド社(以下、「タリソン社」)は、タリソン社が製造する炭酸リチウムの日本向け供給および共同マーケティングに関して、合意覚書(MOU)を締結した。

 リチウムイオン電池を搭載した電気自動車の普及に伴い、世界的にリチウム化合物の安定供給が求められている中、タリソン社は自社の高品位リチウム精鉱を加工し、炭酸リチウムを製造する工場の立ち上げを検討・推進。鉱石加工工場は、西豪州で炭酸リチウム20,000トン/年の生産能力にて2015年度中の生産開始を予定している。

 双日はリチウムイオン電池関連材料を幅広く取り扱っており、日本でのリチウム化合物のマーケティングおよび販売で30年以上の実績を持っている。双日は急速に成長する日本のリチウムイオン電池市場の需要に応えるべく、リチウム資源確保を含めた新たなリチウム供給ソースの開発を検討しているという。

 両社は、共同でのリチウム化合物の日本向け供給・マーケティングによる相互利益およびリチウムイオン電池市場の持続的な発展に寄与できると期待。本合意覚書に基づき、両社は当面一年間を期限とし、協業の可能性を検討していく。

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