イオンリテール、大阪メトロ長原駅前に都市型SC「そよら」 2025年春開業へ

2024年4月24日 08:51

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そよら長原駅前の完成イメージ(イオンリテール発表資料より)

そよら長原駅前の完成イメージ(イオンリテール発表資料より)[写真拡大]

 イオンリテールは23日、大阪市平野区の大阪メトロ長原駅前に、都市型ショッピングセンター(SC)の「そよら長原駅前」(平野区長吉長原東)を2025年春に開業すると発表した。周辺には市営団地があるほか、分譲マンションの開発が計画されており、地域の商業拠点として期待されている。

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 そよら長原駅前は、近畿自動車道天理吹田線の高架沿いにある約9,900平方メートルの敷地に建てられる。鉄骨2階建て延べ約1万3,000平方メートルで、うち店舗面積が約7,500平方メートル。スーパーの「イオンスタイル長原駅前」が核店舗を務める。イオンリテールは「新しい街の生活拠点」をコンセプトに開発を進める方針。

 長原駅周辺は、都心部の梅田地区や繁華街の難波地区に大阪メトロ谷町線で乗り換えなしに約30~40分の位置。計画場所は市有地で、もとは市営団地があったが、建て替えで撤去され、長く空き地のままとなっていた。

 平野区は事業提案の内容で開発事業者を選ぶプロポーザル方式により事業者を募集し、長谷工コーポレーションや近鉄不動産、NTT都市開発、SMFLみらいパートナーズ、清水総合開発の5社でつくる企業グループが2023年、開発事業予定者に選ばれた。

 長谷工コーポレーションなど5社が提案した事業構想では、市有地を2つの街区に分け、長原駅に近い西側に地域の拠点となる商業施設、東側に分譲マンションを整備するとしている。そよら長原駅前はその商業施設として出店する。

 東側の分譲マンションは鉄筋コンクリート13階建て延べ約2万3,000平方メートルで、計画戸数約320戸となる方向。近鉄不動産などが2025年に建設工事に入る見通し。再開発区域内には自転車歩行者専用道路やオンデマンドバス・タクシー乗り場も整備される予定。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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