1月外食市場規模は2605億円、14カ月連続でプラス 全16業態が前年上回る

2023年3月6日 07:53

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 ホットペッパーグルメ外食総研が2023年1月の外食市場規模を発表し、スナック・ナイトクラブ・キャバレーや焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店が新型コロナ感染拡大前を上回るなど、回復基調が続いていることが分かった。

【前月は】12月の外食市場規模は3015億円、13カ月連続でプラス 外食単価は初の3000円超え

■14カ月連続で外食市場は前年上回る

 2日、ホットペッパーグルメ外食総研が2023年1月の外食市場調査を発表した。1月の外食市場規模は前年同月比598億円増の2,605億円となり、14カ月連続で前年同月を上回った。

 個別の指数では、外食実施率が同7.8ポイント増の64.1%、外食頻度が同0.16回増の3.70回、外食単価が同267円増の2,756円。13カ月連続で3指数全てが前年同月を上回った。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同414億円増の1,583億円、関西圏が同137億円増の713億円、東海圏が同48億円増の310億円。2カ月ぶりに3地域とも前年同月を上回った。

■外食実施率が男女ともにプラス

 外食実施率は男女ともに全ての年齢層で前年を上回った。その中でも20代男性(外食実施率:73.2%、前年同月比:10.3ポイント増、以下同じ)、40代女性(60.8%、11.5ポイント増)、60代女性(59.2%、8.8ポイント増)で伸びている。一方で30代男性(67.8%、5.6ポイント増)と30代女性(65.6%、5.0ポイント増)で伸び率が低めだった。

 外食単価は20代男性(外食単価:2,366円、前年同月比:120円減、以下同じ)のみ前年同月を下回った。前年を上回った層の中では、30代男性(2,692円、458円増)、40代男性(2,757円、487円増)、60代女性(3,067円、522円増)で大きく伸びている。

■全16業態でプラス、居酒屋が大幅増

 業態別市場規模は16業態全てで前年同月を上回った。その中で比較的大きく伸びた業態は、和食料理店(市場規模:426億円、前年同月比:66億円増、以下同じ)、フレンチ・イタリアン料理店(202億円、63億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(321億円、66億円増)、居酒屋(488億円、183億円増)で大きく伸びている。

 この中でもスナック・ナイトクラブ・キャバレーは新型コロナ感染拡大前の2019年比が108.8%、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店が同100.3%となり、回復基調が明らかになっている。

 業態合計では食事主体が前年同月比22.8%増、軽食主体が同6.0%増、飲酒主体が同58.3%増となり、飲酒業態の回復が大きかった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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