接触通知アプリCOCOAの不具合、Xamarinを使用したことが一因か?

2021年2月16日 17:00

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記事提供元:スラド

  Android版で接触通知が行われないという致命的なバグのあった「接触通知アプリCOCOA」だが、iPhoneにも使用日数が数日毎にリセットされるといった致命的な不具合が複数報告されている(Togetter)。yprestoさんのツイートによると

 COCOA iOSが初期化されるバグ、Xamarin.Formsがファイルを削除→移動している箇所でbreakpointで止めて、そのままアプリを落とすと、確かに初期化されることを確認しました(Githabへの書き込み

 とのこと。タレコミ元のTogetterまとめにあるようにXamarin自体にバグがあったかどうかかは別として、発注や運用に問題があったといわれても仕方ない状況ではあるようだ。

 あるAnonymous Coward 曰く、

  Android版に致命的な不具合があったことが判明したCOCOA、iPhoneにも致命的な不具合が生じているとの報告が多く、平井卓也デジタル改革担当相もiPhoneでも起きている可能性について十分あると記者会見で述べたが、最近になってその原因の可能性として、COCOAの実装に使われているマルチプラットフォーム化中間フレームワーク「Xamarin」のコアにレースコンディションのバグがあることが発見された。まとめ「COCOA iPhone版のリセット不具合 Xamarinの基礎的欠陥が発見される」によると、設定情報を保存したプロパティをシリアライズしてファイルに書き出すロジックで、「.tmp」に書き出したのちに、元のファイルを削除してから、「.tmp」を元のファイル名にリネームすするコードが書かれているという。そのため、削除してリネームするまでの間に、プロセスがOSにより強制終了されると、設定ファイルが消失し、アプリが初期化されてしまうという。

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