ローンを組むうえで「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いを押さえよう

2020年12月20日 08:17

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■2種類の返済方法

 住宅ローンや投資用不動産ローンの返済方法は「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類が存在する。

【こちらも】不動産投資をするうえで住宅ローンと投資用ローンの違いを理解しよう

 それぞれの返済方法にはメリット・デメリットがあるため、その違いを理解し、自身のライフプランに合わせた選択を心掛けたい。

 それでは、それぞれの返済方法について、簡単に説明していこう。

■元利均等返済とは

 元利均等返済とは、元金と利息を合計した返済額が毎月一定の返済方法である。最大のメリットは毎月の返済額が一定であるため、返済計画を立てやすい点であろう。

 しかし、ローン返済開始当初は借入額が大きいため、利息部分の支払いが多く、元金部分の返済割合が小さいという特徴がある。また、元金均等返済と比べると、総返済額が大きくなるというデメリットも押さえておきたい。

 なお、投資用不動産ローンの大半は元利均等返済となっているため、その点も留意しておこう。

■元金均等返済とは

 元金均等返済とは、元金の返済額が毎月一定の返済方法である。利息は残高に応じて上乗せされるため、ローン返済開始当初の返済額は大きくなる点が特徴だ。しかし、返済期間が進むにつれ返済額は減少していき、最終的な総返済額は元利均等返済と比べると少なくなる。

 元利均等返済よりも総返済額が少なくなるという点が大きなメリットであるが、一般的に元利均等返済よりもローン審査が厳しい。よって、すべての人が選択できる返済方法ではないといえるだろう。

■ボーナス返済や繰り上げ返済も活用しよう

 ローン返済においては、年2回のボーナス返済や資金に余裕がある際の繰り上げ返済を活用することも考えておきたい。これは利息が元金部分にかかってくるため、繰り上げ返済の時期が早ければ早いほど利息を減らす観点では重要になるためだ。

 早い段階からこれらの返済を活用することで、総返済額を抑えていくことも長期的なライフプランを組むうえでは重要といえる。

 なお、これらの返済方法に関しては、金融機関によって、回数や返済額、手数料などに条件が設定されている場合も多い。そのため、金銭消費貸借契約(別名:金消契約/ローン契約)時に細かいルールを確認しておこう。(記事:大掛翔太・記事一覧を見る

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