不動産投資は実質無料の生命保険が付帯? 家族も安心の団信とは

2020年9月3日 07:37

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■団体信用生命保険とは

 団体信用生命保険(以下、団信)は、不動産ローンの返済者が死亡・高度障害になった際に、ローンの残債が完済される保険である。

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 不動産ローンの返済期間は30年を超えるものも多く、その期間に返済者が万一の事態に陥る場合も例外ではない。そのため、金融機関は原則、住宅や投資用不動産の購入希望者に対して、団信の加入を条件に融資を実行している。

 融資を受けて不動産投資を始める際、同時に生命保険に加入することになることも覚えておきたい。

■保険料支払いなしで実質無料

 原則、団信の保険料は金融機関が負担するため、返済者による保険料の支払いがない点が魅力だ。保険料自体はローンの金利に組み込まれているが、通常の団信であれば金利の上乗せはない。ただし、がんや3大疾病なども対象とする特約を付帯する場合は0.1%~の金利が上乗せされた金額をローン返済していく。

 ただし、投資用ローンは原則入居者の家賃収入から返済を行う。不動産にもよるが、ローン返済は家賃収入でほぼ賄えるし、1棟モノでは月に数万円以上の収益を上げることも可能だ。そのため、ローン返済中は実質無料の生命保険に加入していることと同義ともいえるのだ。

■生命保険と比較してもお得

 一般的な生命保険は加入時の年齢や払込期間によるが、月数万円を自身の財布から支出することになる。一方で不動産投資における団信の支払いは、入居者の家賃収入から行われる点がポイントだ。

 これは、自身で月々数万円支払うことなく、入居者の家賃収入で生命保険に入ることが可能であるとも言い換えられる。そのうえ、不動産を利用した資産形成を進めることが出来る為、非常にお得な投資ともいえるだろう。

 さらには一般的な生命保険とは異なり、加入時の年齢によって保険料に違いが生じることはほぼないというメリットも強みだ。

■何よりも団信は家族のため

 団信は返済者本人よりも、その家族のために備えられている保険といえる。

 万一、返済者が死亡した場合に家族がローンの返済をしなければいけなくなるが、そういった事態を回避出来るのが団信だからだ。

 なお、団信によってローンが完済された暁には、家族には不動産という現物資産と毎月の家賃収入が入ってくることになる。これは残された家族にとって、非常に大きな支えになることは想像に難くない。

 不動産投資は、家族に大きな安心も提供する投資ともいえるのではないか。(記事:大掛翔太・記事一覧を見る

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