「からかい上手の高木さん」がVRアニメに 小学館がクラウドファンディングも

2019年9月5日 12:08

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VRアニメが製作される「からかい上手の高木さん」(画像:小学館の発表資料より)

VRアニメが製作される「からかい上手の高木さん」(画像:小学館の発表資料より)[写真拡大]

 漫画雑誌「月刊少年サンデー」で連載中の人気漫画「からかい上手の高木さん」(山本崇一朗)を原作とするVRアニメーションが製作されることになり、小学館は4日、アニメの製作資金にあてるためクラウドファンディングを開始した。主人公の男子中学生が、クラスメートの女子生徒になにかとからかわれる青春漫画で、VRアニメでは主人公の目線でからかいを疑似体験できる。

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 「からかい上手の高木さん」は2012年6月に連載開始。主人公の「西片」が隣の席の「高木さん」にからかわれ、仕返ししようとするもいつも見破られてしまうという青春ラブコメディー。高木さんの思わせぶりなからかいに、思わずうろたえる西片の姿が人気となり、現在、コミックが11巻まで発売されテレビアニメ化もされている。

 今回製作されるVRアニメは、ゴーグル型のVR体験装置「オキュラスクエスト」用のコンテンツ。西片の視点で、高木さんと並んで学校から帰宅したり、海で一緒に遊んだりといった体験を楽しめ、公開は2019年12月の予定。小学館の雑誌に連載されている漫画がVRアニメになるのは初めてだという。

 小学館ではアニメ制作費の一部にあてるため、4日からクラウドファンディングサイト「Makuake」で支援金の募集を開始した。期間は10月30日まで、目標は1500万円。

 支援者には金額に応じて返礼品が送られ、1000円の支援者には、高木さんからのテキストメッセージが届くほか、3000円の支援者にはオリジナルデザインの缶バッジやクリアファイル、ステッカーなど。1万円でオリジナルグッズやVRアニメ台本、9万8000円(50人限定)でグッズや台本のほかオキュラスクエスト1台、250万円の支援者(1人限定)には高木さんの等身大フィギュアが送られる。

 小学館では、「漫画の世界を疑似体験できる次世代のVRアニメーション。西片の目線で、高木さんにからかわれてみたい、という夢を実現するためにぜひ支援を」としている。

 VRアニメは、バーチャルリアリティ技術を使ったアニメーションで、自分も物語の世界に入り込んだような体験を楽しめる。視聴する機器が普及していないため、あまり知られていないが、次世代のコンテンツとして注目されている。

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