シュールの極みとも言える深夜ドラマ「時効警察」が復活へ!

2019年1月18日 17:22

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■熱狂的ファンを生み出した深夜ドラマが復活

 深夜ドラマの中でも根強い人気を誇る「時効警察」が復活することが発表された。

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 時効警察は、オダギリジョーの主演により、2006年に第1弾がスタート。オダギリジョーは、ヒロイン役の麻生久美子と共にクセのある演技を見せており、全体的な世界観としてもシュール寄りのネタが多いものの、その内容がクセになってしまう視聴者が続出した。

 人気を得た「時効警察」は第2弾まで放送されたが、今回、12年ぶりにスケールアップして帰ってくるようだ。

■シュールな笑いを提供してくれる「時効警察」

 「時効警察」は2006年1月からテレビ朝日系にて放送された深夜ドラマ。三木聡が主な監督を務める中、園子温など著名な脚本家が脚本を担当するなど、内容にもバリエーションが持たされた。本編は、時効を迎えた事件を主人公・霧山修一郎(オダギリジョー)とその助手・三日月しずか(麻生久美子)が調査する姿が、1話完結の形で進行した。

 舞台は総武市にある総武警察署。ここには時効を管理する「時効管理課」という部署があり、そこに所属する霧山は特に趣味を持っていなかった。そこで、時効と判定された事件の中で興味のあるものを独自に調査することを決める。そんな独特な感性を持つ彼に、交通課の三日月はなぜか惹かれてしまい、頼んでもいないのに無理やり捜査に付き合うのだった。

 全体としてはコメディであり、霧山や三日月をはじめ各々のキャラクターが非常に濃いのが特徴。主人公である霧山は独特の言い回しを用いており、事件解決の糸口やヒントも犯人が持つ独特な特徴や言い回しの中に隠れていることが多い。その絶妙な空気感と犯人が判明する理由のバランスが魅力となっている。

 また作中では、時効になった事件の犯人を成敗するのではなく、あくまで「趣味」として捜査するのが特徴。犯人を追い詰めた後には「誰にも言いませんよカード」を手渡すのがお決まりとなっており、事件を起こした人間自身が霧山と出会うことで過去と向き合い、変化を見せるのも魅力の1つだ。

■2019年、時効管理課に霧山が帰ってくる

 第2シーズンで霧山はFBIへ赴任するが、2019年の新シリーズでは、霧山が時効管理課へ帰ってくるところからスタートする。2010年4月に殺人事件の時効は廃止されたが、それ以前に時効が成立している事件は山ほど存在する。そんな事件について、霧山と三日月が「趣味」として調査を再スタートする。

 メイン監督と脚本を務める三木聡に加えて園子温や演劇界の巨匠・ケラリーノ・サンドロヴィッチ、そして俳優として出演すると共に脚本も担当する岩松了が前シリーズから引き続いて参加。ほかにも江口のりこやふせえりなど「時効警察」シリーズには欠かせないメンバーも続投することが予想されるため、ぜひ期待したいドラマだ。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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