ゴールデン枠でも見せつけた乃木坂46の魅力の秘訣とは?

2018年11月13日 08:35

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 12日にテレビ東京で放送された『Youは何しに日本へ』の3時間SPは、乃木坂46にメンバーがディレクターとなって外国人にインタビュー、その後密着取材をするという内容だったのだが、番組開始からネット上で、爆発的な話題となり、ホットワードの上位に食い込んでいた。

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 この番組のMCは、乃木坂の公式お兄さんでもあるバナナマンであり、乃木坂工事中と同じテレビ東京ということで、ホーム的な安心感もあったのかもしれないが、そんな環境で、メンバーが見せた姿勢が素晴らしかったのだ。

 MVDに選ばれたのは、秘境(青森県風間浦村)まで行って密着取材をした和田まあや。地元の祭りに参加して8時間も山車を引いて声をからしてしまうほど頑張ったのも素晴らしかったが、現地についた瞬間に、それまで履いていたハイヒールから運動しやすいローファーの靴に履き替えて、インタビューをするための準備をはじめ、思わずカメラマンに「ガチじゃん」と言わせてしまったり、現地に住んでいるYou(外国人)からの連絡待ちをしている間、一人でインタビューのシミュレーションをしていたりと、とにかく仕事に対しての誠実さが垣間見えたし、周囲の人たちを笑顔にする能力の高さを見せつけた。

 また、寿司を食べたいとハネムーンで来日したカップルに密着した高山一実は、地元富浦の店に案内し、感動させただけではなく、友人(のご両親)に協力してもらって、心づくしのお土産まで渡し、カップルの目を潤ませるほどの感動を引き起こした。

 他にも生田絵梨花や松村沙友里、秋元真夏といった名うてのバラエティ巧者から、与田祐希、岩本蓮加といった3期生までが、忙しいスケジュールの中、愚直なまでに番組に取り組んでいたのは、多くの視聴者に伝わったようだ。

 以前、46時間TV(乃木坂が動画サイトで46時間番組をやるという企画)の際、彼女たちの真摯な、そしてスタッフへの信頼と感謝を忘れない態度に関する記事を書いたのだが、そのときの姿勢はそのまま今現在も引き継がれている。

 記者は最近流行している「日本素晴らしい」「日本人凄い」という内容の、いわゆる日本上げ番組には辟易しているのだが、今回は、乃木坂メンバーの、とにかく目の前にいる人を楽しませたい、感動させたい、喜んでほしいという自然な感情が溢れていたおかげで、普段この手の番組で感じる違和感みたいなものを全く感じなかった。

 そしてもう一つ、実はアイドルがグループで歌番組以外のゴールデンに出る機会は最近非常に少ない(歌番組は除くが)。しかし、今回の乃木坂メンバーを見る限りにおいて、彼女たちはグループとしてゴールデンに進出しても、しっかり通用するだろうと確信できた。

 ぜひまたこの番組、あるいは他の番組でも、「乃木坂46」として呼ばれるようになることを期待したいと思う。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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