東芝、米国の電力需給調整事業向けに大型蓄電池システムを受注

2015年4月20日 13:53

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北米向け蓄電池システムのイメージ図(東芝の発表資料より)

北米向け蓄電池システムのイメージ図(東芝の発表資料より)[写真拡大]

  • 西仙台大型蓄電池システム(東芝の発表資料より)

 東芝は20日、米国のオハイオ州ハミルトン郡で実施される電力需給調整事業向けに、大型蓄電池システムを受注したと発表した。蓄電池システムを11月に納入し、12月から運用が開始される予定である。

 今回受注した蓄電池システムは、最大出力6MW、容量2MW/hで、約1万回以上の充放電が可能な長寿命、高い安全性、低温動作などの優れた特性を持つ当社製リチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載する。電力需給調整事業向は、住友商事が米国の再生可能エネルギーデベロッパーRenewable Energy Systems Americas社(RES社)とともに字実施するもの。

 米国では、風力発電や太陽光発電などの出力変動の大きい再生可能エネルギー比率の増加により生じる系統の不安定さを防止するため、周波数調整電力市場を通じての電力調達が始まっている。変動に対する反応が迅速で、細やかな調整を頻繁に行う必要があるため長寿命の同社製蓄電池システムが評価され、受注したという。

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