男は「制約が増える」女は「家事が増える」。結婚前の不安はほぼ的中

2015年4月15日 14:54

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記事提供元:エコノミックニュース

 「理想と現実は違う」という言葉があるが、結婚に関しては男女ともにほぼ「不安が的中」するようである。

 「あなたは、結婚前に、結婚することに対して不安はありましたか」の質問に対し、女性は「相手の親戚付き合い」が最も高く42.5%。ついで、「貯金・資産(31.0%)」「共に生活すること(28.5%)」「家事(28.5%)」「価値観(21.5%)」「時間制約(17.5%)」となった。

 一方、男性は「不安はなかった」が35.5%で最多。ついで「時間の制約(22.0%)」「自分の収入(21.0%)」「お金の制約(19.0%)」「価値観(17.5%)」となった。女性が親戚づきあいや貯金・家事等の実生活での具体的な不安を感じている一方で、男性はこれまでの生活とは異なる制約が加わることに不安を感じやすいようである。

 では、実際に結婚したことによってこれらの不安はどうなるのであろうか。

 結婚後に不満に思っていることで最も高いのは、女性が「親戚づきあいが面倒(40.4%)」「自由に使える時間が減った(37.5%)」「一人の時間が減った(36.5%)」「家事が増えた(36.5%)」「自由に使えるお金が減った(33.0%)」。

 一方、男性は「自由に使えるお金が減った(42.0%)」「自由に使える時間が減った(38.0%)」「一人の時間が減った(34.0%)」「不満に思っていることはない(30.0%)」「親戚づきあいが面倒(22.0%)」となっており、結婚前の不安で挙げられた項目とさほど変わりがないことが伺える。「家事が増えた」は女性のみ、「不満に思っていることはない」は男性のみに聞かれた回答であった。

 「結婚してよかったか」について、「とても思う」と「思う」を合わせた「結婚してよかった群」は男女全体で77.1%。「どちらとも言えない」が17.5%。「思わない」「まったく思わない」を合わせて「結婚はよくなかった群」はわずか5.5%となった。

 女性では、「結婚してよかった群」は77.5%、「どちらとも言えない」が18.0%、「結婚しはよくなかった群」が4.5%。男性では、「結婚してよかった群」は76.5%、「どちらとも言えない」が17.0%、「結婚しはよくなかった群」が6.5%となっており、結婚の満足度は女性のほうがやや高いという結果になった。

 不安が的中してもなお「結婚してよかった」と考える人は男女8割弱もおり、「結婚が良くなかった」としたのはわずか数%しかいないようである。対象者は全国在住の女性16歳以上、男性18歳以上の既婚者400名(初婚)。株式会社マーシュ調べによる。(編集担当:堺不二子)

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