【インタビュー】最高の品質を最高のサービスで ぶれぬ戦略が事業拡大の鍵に ―高級時計・宝飾品の「オオミヤ」出水孝典専務―【後半】

2015年3月4日 12:24

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記事提供元:アパレルウェブ

ウェブで伝えて店舗に呼び込む アプリの活用が不可欠に

―ウェブでの販促活動についてはどのように考えられていますか?

 若い方に時計の良さをもっと知っていただき、お店に足を運んでくださるきっかけになれば、という思いで2004年6月に、oomiyaオフィシャルサイトを立ち上げました。高級時計となると、敷居が高くお店に入りづらいという印象を持つ方が多いかと思います。実際、セキュリティーを確保する上で、どうしても路面店の店構えは、堅い印象になります。その代わり、ウェブでは敷居を下げ、来店しやすい印象を持っていただけるよう、見せ方にこだわりました。店舗からネットにシフトするということではなく、私たちウェブサイトの立ち位置はそこにあります。

 ぜひご覧いただきたいのが、「お客様の声(Voice)」(http://www.jw-oomiya.co.jp/voice/)というコンテンツです。どういう方々にご購入いただいているのか、また実際に、若い方も多くご来店いただいていることを、お店の雰囲気とともにお伝えしたいという思いでお届けしています。

―2015年2月には、スマートフォン用アプリを導入しました。その狙いとアプリの活用法について教えてください。

 世の中の6割以上がスマホユーザーという、いわゆる“スマホ時代”に突入したなかで、スマートフォンを軸にウェブ戦略を組んでいくことは不可欠となるでしょう。ただ、企業側から一方的に送られてくるメールマガジンのようなものは私自身苦手でした。私たちの情報を上手に配信していく方法を探していくなかで、アプリは最も効果的なツールだと考えました。

 アプリの最大の特徴は、自分で見たい時に情報が得られ、自分のタイミングで商品を見ることができるということです。メールマガジンに代わるPUSH配信もあり、スムーズに情報配信できることも魅力的ですね。

 今後は、アプリを軸に、時計を楽しめるコンテンツや興味を持っていただける内容を発信し、お客様のご来店につなげていきたいと考えています。

―今後の目標は何ですか?

 開業当時と変わらず、先を見据えていきたいです。今までと同じ思いを同じようにお客様に伝え、自分が理想としていることをやり通していく、この軸はぶれないようにしたいです。

 また、若い方に時計の良さを知っていただき、時計が身近な存在であることを伝えていきたいと考えております。これからも、路面店で販売をしてお客様と膝を付け合わせてじっくり商品を見て頂き、お話しさせていただくスタンスを崩さずに先に進んでいきたいです。

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■出水 孝典(でみず たかのり)プロフィール
眼鏡専門学校を卒業後、ジュエリー業界へ入り様々な経験を積む。2001年より現事業の基礎となった時計専門店をオープン。その後、関西を中心に店舗を広げ、現在に至る。時計業界の中でもウェブの可能性にいち早く着目し、SNSなども積極的に展開している。

※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。

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