災害は忘れたころにやって来る 天井は安心した時に襲って来る=犬丸正寛の相場格言

2014年12月13日 19:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

東日本大震災のような大きい災害は数百年という時を経て発生するため人々の記憶から薄れた頃に襲ってくる怖さがあります。

東日本大震災のような大きい災害は数百年という時を経て発生するため人々の記憶から薄れた頃に襲ってくる怖さがあります。[写真拡大]

■災害は忘れたころにやって来る 天井は安心した時に襲って来る

 東日本大震災のような大きい災害は数百年という時を経て発生するため人々の記憶から薄れた頃に襲ってくる怖さがあります。相場も似たところがありますが、災害が、「忘れたころ」ということに対し、相場は、「安心したとき」という大きい違いがあると思います。

 2014年12月、日経平均は2007年以来の1万8000円台を回復し一気に明るさが増し、マーケットでは14日(日)の選挙で、「自民・公明300議席獲得、日経平均2万円」といったレポートが出るにいたってマーケットには相場に対する安心感が満ち溢れました。しかし、その途端に急落です。1989年の最高値3万8915円のときも日経平均4万円は当然で6万円も期待できるといったレポートが登場し多くの参加者が安心感に酔ったものです。

 こうした経験から個人投資家は常に、2割程度の慎重な気持ちを忘れず、もしも己の心に「絶対大丈夫」という気持ちが芽生えたときは危険サインと思っておくべきです。「人も強気 我も強気で天井」という教えもあります。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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