日野自動車、ハイブリッドトラック・バスの累計販売台数が1万台を突破

2013年3月27日 10:53

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 日野自動車は26日、ハイブリッドトラック・バスのグローバルでの累計販売台数が2013年2月末までに10,028台となり、1万台を突破したと発表した。商用車メーカーとして1万台を突破したのは世界で初めてとなる。

 日野自は、1991年に世界初のハイブリッド市販車となる大型路線ハイブリッドバスを発売して以来、商用車の環境技術のフロントランナーとして技術革新を進めてきた。大型路線バスに加えて、現在までに大型観光バス、中型トラック、小型トラックと、ハイブリッドシステムの搭載車種を増やしており、高い環境性能や燃費性能が評価されて国立公園などの観光地や都市内配送などで活躍している。

 特に小型トラック「日野デュトロ ハイブリッド」は顧客からの評価が高く、クラス世界初となる2003年の発売以降、ハイブリッドトラック・バス全体の販売を牽引してきた。2011年7月のフルモデルチェンジでは新世代ハイブリッドシステムの搭載によって燃費を大幅に向上させ、これまでの大口の顧客に加えて小口や自家用の顧客にも好評となっている。

 また、小型ハイブリッドトラックは海外へも展開しており、2007年のオーストラリアを皮切りに最近は米国などでも販売を開始し、現在日本を含め7つの国・地域で販売している。日野自では、今後もハイブリッド車のメリットが発揮できる市場への導入を検討していくという。

 日野自は商用車の環境技術について、導入コストとランニングコスト、走行距離や積載量など、商用車ならではの使用条件においてバランスが良いことから、ハイブリッド技術が現時点で最も適していると位置付けて開発を進めている。さらに、同社は、これまでハイブリッド車開発で培ってきた技術を活かし、PHVやEVといった次世代低公害車の研究開発にも積極的に取り組んでいる。

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