一割、二割は世の常、三割以上は満干の兆し也=犬丸正寛の相場格言

2012年2月13日 10:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ひとまず高値・安値から3割程度動いたら、いったんは、手仕舞いを考えるべきと教えています。仮に、3割程度を超える上げ、あるいは下げとなった場合は、「何かがある」と考えないさいと教えています。今まで市場で言われてきた材料以外の何かがあるということです。

ひとまず高値・安値から3割程度動いたら、いったんは、手仕舞いを考えるべきと教えています。仮に、3割程度を超える上げ、あるいは下げとなった場合は、「何かがある」と考えないさいと教えています。今まで市場で言われてきた材料以外の何かがあるということです。[写真拡大]

■一割、二割は世の常、三割以上は満干の兆し也

  株価500円の銘柄が10%、20%の変動、つまり50~100円上下することは、頻繁に見ることができます。株価100円なら10~20円幅です。マーケットが変動すれば、この程度の変動は珍しくありません。

  このため、格言のひとつに、『三割高下に向え』があります。1~2割の動きは当然で、3割ていどまでの変動も相場の流れの中で起き得ること。しかし、何も理由(わけ)なく3割を超える動きはあり得ないということです。

  従って、ひとまず高値・安値から3割程度動いたら、いったんは、手仕舞いを考えるべきと教えています。仮に、3割程度を超える上げ、あるいは下げとなった場合は、「何かがある」と考えないさいと教えています。今まで市場で言われてきた材料以外の何かがあるということです。

  海辺では、波は、常に寄せては返す動きを繰り返しています。しかし、足元まで来ていた波が遠くまで去っていけば引き潮。くるぶしまでだった波が、ヒザ小僧まで上がってくれば満潮です。

  株の世界も、こうした自然の営みと同じような動きをしています。潮なら満潮か干潮か分かりますが、相場の世界では、自分が正しいと、我をはって、方向を間違うことは多々あります。基調的な動きを見逃さないことが大切です。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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