TOP500 November 2011 発表。TOP 10 は変わらず。

2011年11月15日 10:15

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記事提供元:スラド

 シアトルで開催中の SC11 にて TOP500 Novermber 2011 が発表され、先日の /.J 記事でも話題に上った理研の「京」が 10.51 PFLOPS で首位を守った (なぜか日付が 2011-11-11 11:11 の TOP500 の記事理化学研究所のプレスリリースより) 。

 2 位以下は中国の天河一号 (Tianhe-1A)、米国エネルギー省 OLCF の Cray XT5 "Jaguar" 、中国の Nebulae、東工大の TSUBAME 2.0 が仲良くそのまま 2 〜 5 位におさまっている。京と Tianhe-1A の差は約 4 倍。実は TOP 10 に入っているスパコンは前回の Top500 June 2011 (/.J 記事) と全く同じ。これは今回が 38 回目となる TOP500 の歴史において初めてのことだという。

 TOP 10 の順位は変わらなかったが、ランキング全体では色々と変化が見られた。かいつまむと以下の通り。

 ランクインした中国のスパコンは増加し (75 システム) 、スパコン大国第 2 位となった (3 位以下は日本、イギリス、フランス、ドイツ) 。 
 中国の Tianhe-1A、Nebulae、および日本の TSUBAME 2.0 は NVIDIA の GPU を使った構成。 
 39 システムが GPU を用いた構成 (前回は 17 システム) で、うち 35 システムは NVIDIA、2 システムが Cell、2 システムが ATI Raderon。 
 62 % のシステムが 6 コア以上の CPU を使っている。 
 Intel 社製の CPU を用いたシステムは全体の 76.8 %。 
 京のおかげで富士通が性能比マーケットシェアで 2 位を獲得。1 位は Cray で、3 位は IBM。 そしてこのタイミングで「スパコン 二番でもいいかもしれない」という記事を掲載する河野太郎氏はさすが強かというかなんというか。

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