Adobe に代表される、海賊版込みのビジネスモデル

2011年4月7日 12:00

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記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 Adobe 社が展開するタイプのビジネスモデルは、海賊版の横行や製品バージョン間での互換性を無くすこと込みで利益を出すスタイルであると指摘されている (Social Science Research Council の記事本家 /. 記事より) 。

 海賊版の横行によって Adobe は圧倒的なインストールベース (今後正規版を購入する可能性のあるユーザ) を得ているとのこと。海賊版があるからこその膨大なインストールベースであり、長い目でみるとこのインストールベースこそが資産となるという。時間とともに徐々に正規版への移行が進めば万々歳で、いずれにせよ、何かを盗まれるのであれば他社製品ではなく自社製品が盗まれる方が都合がよいのだそうだ。海賊行為は競合を排除するという大きなメリットを生んでいるとのこと。

 また、バージョン間での互換性を断つ事は消費者の利便性を全く考えていないような作りではあるが、これによって莫大な利益を上げていることは明白であるという。Adobe 社に限ったことでは無い上、どの企業でも取れる策ではないだろうが、利益をあげるのに有効なビジネスモデルであることは同社の成功が証明していると言えるのかもしれない。

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