一度に買うは無分別(売買は何回かに分けて行え)=犬丸正寛の相場格言

2011年2月2日 11:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

似た格言に、『二度買うべし二度売るべし』があります。相場はなかなか自分の思ったとおりにはいかないものですから、売買は何回かに分けて行ないなさいと戒めています。

似た格言に、『二度買うべし二度売るべし』があります。相場はなかなか自分の思ったとおりにはいかないものですから、売買は何回かに分けて行ないなさいと戒めています。[写真拡大]

■一度に買うは無分別

  似た格言に、『二度買うべし二度売るべし』があります。相場はなかなか自分の思ったとおりにはいかないものですから、売買は何回かに分けて行ないなさいと戒めています。

  投資家に、そうとうの自信があったとしても、相場は常に変化して動いていますので、昨日までは強い材料であっても、今日の相場には織り込まれて、強い材料とはいえなくなっている場合が多いのです。ましてや、昔と違ってネット取引が活発な今日では数分単位で強弱感が変化しますからなおさらです。

  投資家はどんなベテランであっても、売買という実際の行為に直面すると、それまでの冷静さが失われ、売買を急ぐ心理が働きます。不思議です。

  その理由としては、   (一)熱心な相場研究、銘柄研究によって、絶対に大丈夫と過剰な自信を持つ   (二)努力したのだから少しでも他人の先を越したい   (三)努力したのだから、早く、そして少しでも多く儲けたい

  といった心理が働くためです。努力して研究し、「よし」と思ったところが危ないということです。それなら研究なんかする必要がないということにもつながりかねません。

  しかし、研究は絶対に必要です。要は、研究に打ち込んでいる間にも相場環境は変化しているので、数回、最低でも2回に分けて売買しなさいと教えているのです。昔の戦争映画などを観ていますと、数人の斥候を出して敵の様子をうかがいます。斥候が帰って来なければ敵がいるのです。一度に多くの兵を出すと全滅の恐れがあります。株式売買も戦いですから、一度に大量の注文を出すのでなく、斥候を出すように少なくとも2回くらいに分けて行うべきです。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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