春の順張り、秋の逆張り=犬丸正寛の相場格言

2010年12月15日 10:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

春から夏至に至る頃までは、「良いと思う銘柄」は躊躇しないで積極買いがよいと教えています。つまり順張り投資です。

春から夏至に至る頃までは、「良いと思う銘柄」は躊躇しないで積極買いがよいと教えています。つまり順張り投資です。[写真拡大]

■春の順張り、秋の逆張り

  季節感らしい教えです。春は、日、1日と陽が長くなり、草木も芽吹いて育ち始めます。同じように、株も春から初夏のころに向けて、上がろうとする時期です。

  企業では新しい決算年度が始まり、株運用者、証券会社の営業にもハッパのかかる時期です。したがって、春から夏至に至る頃までは、「良いと思う銘柄」は躊躇しないで積極買いがよいと教えています。つまり順張り投資です。

  また、高値買いをしたと思われても、この時期は押し目買い、あるいは難平(ナンピン)買いも可能ということです。反対に秋の投資スタンスは春とはまったく逆です。陽が、どんどんと短くなり、「秋のツルベ落し」といわれるように日暮れは早いのです。カラスも子供も早く家に帰るごとく、株も早めの手仕舞いが良いのです。

  もちろん、この時期は、『下手なナンピン大怪我のもと』を思い出して、押し目買いやナンピン買いはできるだけ慎むべきです。大きく下がったところを拾い、戻ったら売るという逆張り投資です。この教えは、「春の押し目買い、秋の戻り売り」と置き換えてもよいでしょう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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