ネットサーフィンはマルチタスクになりやすい

2012年8月25日 00:00

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もし、人が気を散らすよう特にデザインされたものがあるとしたら、それはインターネットではないでしょうか。リンクやウェブ広告やアニメーションはすべて、さまざまな方向に人の注意を引くためにデザインされています。

もし、人が気を散らすよう特にデザインされたものがあるとしたら、それはインターネットではないでしょうか。リンクやウェブ広告やアニメーションはすべて、さまざまな方向に人の注意を引くためにデザインされています。[写真拡大]

 もし、人が気を散らすよう特にデザインされたものがあるとしたら、それはインターネットではないでしょうか。リンクやウェブ広告やアニメーションはすべて、さまざまな方向に人の注意を引くためにデザインされています。

 さらに、インターネットを使う際に問題になるのが、ウェブ上で利用者の気を引こうとするさまざまなものに加えて、ユーザーたちの多くがネットサーフィンをしながら他の機器でマルチタスクをしているということです。

 利用者の注意を引くためにインターネットが競合しているネット以外の活動がどのぐらいたくさんあるか、市場調査会社GfK Roperが2008年9月~10月に実施した調査“Media, Advertising, and Consumers.”でわかりました。

 ・59% 音楽を聴く
 ・59% 電話で話す
 ・48% おやつを食べる
 ・45% 食事をする
 ・32% ラジオを聴く
 ・28% 家で事務作業をする
 ・21% 職場で事務作業をする
 ・17% 料理する
 ・8% 新聞を読む
 ・8% 雑誌を読む
 ・7% 本を読む
 ・7% 運動をする
 ・4% ボードゲームをする

 これらの良い点があるとしたら、ネットサーフィンに夢中になり過ぎないということです。逆に難点は、このようにずっとマルチタスクをしていると、数分より長く何かに集中するのが難しい状況を作り出してしまうことです。

 これは明らかに時間を管理するテクニックとして一番良いとは言えません。生産性が下がります。

 人は、仕事をするために時間をとっておいたときでさえ、この「エンターテイメント」に慣れてしまっているため、自ら気を散らしてしまいます。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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